この度、株式会社NEXUSでは東京都、上野にて『みそしるBAR』を期間限定で出店させていただきました。
目的としては、オリンピック開催期間中に来日していただいた海外の方に、和食と発酵食品の素晴らしさを知っていただく為です。しかし、新型コロナウイルスの影響によりオリンピックの開催が延期になり、海外からの来日客もほとんどいなくなってしまいました。
それでも出店への気持ちが消せず「クラウドファンディング」を活用し、多くの方からのご支援のもと、「みそしるBAR」を出店する事ができました。『のれん』『昆布出汁』『鰹出汁』『味噌』『お盆』『割り箸』『箸置き』『器』『お米』全てにこだわりを持って出店いたしました。
一部ではありますが、みそしるBARのご紹介をさせていただきます。

 

のれんは手染めの「日除けのれん」を採用し、ご支援いただいた企業様の名前を入れました。

昆布は「日高昆布」、鰹節は、香りはもちろんの事、ガツンと鰹節の味を味わっていただきたく「厚削り」にいたしました。

味噌は日本各地の味を知ってもらいたいので、北は北海道の『北海道みそ』南は長崎の『むぎ味噌』そして東京の『大江戸味噌』を使わせていただきました。
具材は4種類から2つセレクトできるようにしました。

器を乗せるお盆は『中島畳店』さんの畳職人さんにお願いし、可愛らしい一膳サイズの畳を作ってもらいました。普段一畳を作っている職人さんですが、一膳を作るのも面白かったみたいです。

割り箸は香りが強い「竹箸」と「あすか箸」にいたしました。ご支援いただいた会社様の名前とHPのURLを刻印させていただきました。こちらを制作してくれたのが『吉野屋商会』さんです。こちらの会社様は日本で1番有名なラーメン店などのお箸も製作しているようで、素材や仕上がりなど、丁寧かつ迅速なやり取りができました。

「箸置き」「器」は東京の台所を支える街、かっぱ橋商店街で揃えました。あえてバラバラのデザインを採用し、何度来ても飽きがこないようにいたしました。

お米は岐阜県のブランド米『龍の瞳』を採用いたしました。当時の生産者によると龍の瞳は、水稲品種「いのちの壱」の中の最高級のお米で、その発見は突然の出来事で、2000年秋の昼下がり、稲の生育を確認するためにコシヒカリの田んぼの見回りをしていたとき、とびぬけて背の高い変わった稲があり、まるで、その稲がオーラを出しているかのように引き寄せられてしまったそうです。その稲をよく見ると籾(もみ)は他品種の1.5倍ほどの大きさで、のちに「いのちの壱」と命名される新品種の発見だったそうです。
私も沢山のお米の品種には触れてきましたが、洗米している時点で、今まで扱ったお米とは違いが分かるほどの大きさでした。炊き上がりのツヤがすごく、味は言うまでもなく素晴らしい美味しさでした。

新型コロナウイルスという予想外のウイルス出現により普段できていた事が出来なくなったり、やろうとしていた事が出来なくなってしまったりし、最初の目的であった、海外の方に「日本食文化を知ってもらいたい」という目的は果たせませんでしたが、今回準備から閉店までで、沢山の人達と出会い沢山の元気と、また新たな「繋がり」をいただく事ができました。

今回のこのプロジェクトを手伝っていただいた皆様本当にありがとうございました。
そして『株式会社CRED』様、『from0287』様『きまぐれ酒場』様、『吉野屋商会』様、『中島畳店』様、『個人でご支援いただいた皆様』本当にありがとうございました。
株式会社NEXUSでは様々な活動を通し、普段出会う事ができないような方々と出会い、体験し、また新たな『繋がり』を作り続け、少しでも多くの方に『日本食文化』を知っていただけるよう精進いたします。